よく使うEXCELの関数集2(日付や時刻)

日付や時刻の関数

前回は集計関数についてご紹介しました。
今回は効率化につながる関数の第二弾として日付にかかわる関数をご紹介します。
関数を理解するとこの後に説明するプログラムの基本の考え方(ロジカルシンキング)が身に付きますので
しっかり覚えていきましょう。

また、2020年から始まる小学生へのプログラミング授業の参考になるとも思いますので、わざわざ教育ソフトを
購入しなくても家庭にあるパソコンのExcelやAccessでも基礎は学べますのでお勧めです。

日付や時刻の取得(TODAY、NOW、YEAR、MONTH、DAY、HOUR、MINUTE、SECOND)

TODAY : 今日の日付を求める
 使用例   : =TODAY() 今日の日付を表示します。

NOW : 今日の日付を求める
 使用例   : =NOW() 今日の日付と時刻を表示します。
※()内に何も記載がありませんが、この関数に引数といわれる関数に与える指示(プロパティのようなもの)は
  ありませんので、空欄で問題ありません。

YEAR  : 指定したセルの年の数値を抽出する
 使用方法 : (抽出したい日時が入ったセル)
 使用例  : =YEAR(B2) 

MONTH : 指定したセルの月の数値を抽出する
 使用方法 : (抽出したい日時が入ったセル)
 使用例  : =MONTH(B3)

DAY   : 指定したセルの日の数値を抽出する
 使用方法 : (抽出したい日時が入ったセル)
 使用例  : =DAY(B4)

HOUR  : 指定したセルの時の数値を抽出する
 使用方法 : (抽出したい日時が入ったセル)
 使用例  : =HOUR(B5)

MINUTE : 指定したセルの分の数値を抽出する
 使用方法 : (抽出したい日時が入ったセル)
 使用例  : =MINUTE(B6)

SECOND : 指定したセルの秒の数値を抽出する
 使用方法 : (抽出したい日時が入ったセル)
 使用例  : =SECOND(B7)

少し捕捉になりますが、
B列の日付表示で秒が出ない方はセルの書式設定のユーザー定義から以下のように設定します。
yy/mm/dd h:mm:ssとなっていますが、この意味は
yy  : 西暦を2桁で表示(4桁表示するときはyyyy、和暦年を表示するときはeeとなります)
     また、先頭に年号をつけたい場合はgggを追記します)
     例:ggg ee ⇒ 令和 01※eを1文字にすれば01ではなく1になります

mm : 月を2桁で表示
dd  : 日を2桁で表示
h   : 時を1桁で表示(2桁にしたいときはhhと記載)
mm : 月と同じですが分を2桁で表示します
ss  : 秒を2桁で表示します

期間や曜日の取得(EOMONTH、DAYS、WEEKDAY)

EOMONTH : 指定した月数分先(前)の月をシリアル値で表示する
 使用方法 : (基準となる日付が入力されたセル,指定する月数)
 使用例  : =EOMONTH(B2,-1) 指定がマイナスなので一か月前という意味(翌月なら1でよい)
       ※ 上記のままだとシリアル値が表示されるので分かり辛いため、わかりやすい月に変換。
         この時に上で紹介したMONTH関数と組み合わせると分かりやすくなる
         =MONTH(EOMONTH(B2,-1))

DAYS    : 指定した日付の間の日数を求める
 使用方法 : (終了日が入力されたセル,開始日が入力されたセル)
 使用例  : =DAYS(B3,B2) 

WEEKDAY : 日付から曜日の数字を求める
 使用方法 : (曜日を求めたい日付が入力されたセル)
 使用例  : =WEEKDAY(B4)
        1 = 日
        2 = 月
        3 = 火
        4 = 水
        5 = 木
        6 = 金
        7 = 土
 ※ただ曜日を表示したいだけであれば書式設定で値をaaaと指定してあげれば表示できます。
  後にご紹介する論理関数(IF文)等と組み合わせる際にこの関数を知っておくと便利です。

日付関連の関数としてよく使用するものを挙げてみました。
他にも日付が何週目かを求めるWEEKNUMという関数や、土日祝祭日を除外して日数を求めるWORKDAYという
関数もたくさん用意されていますので、気になる方はExcelのfxボタンから検索して探してみるのも良いでしょう。

次回は良く使う関数のうち文字列の操作にかかわるものについて触れていきます。
ここでご紹介している関数は全体の1割程度のものとなります。
使い方や組み合わせによってVBAプログラミング並みの結果を得られますので、是非覚えてみてください。
では、次回をお楽しみに。